学習状態のアセスメント(読み書き困難検査)を開催しました)

子どもの特性をさまざまな角度から把握することは、学習的ニーズを見極める時や合理的配慮を検討する時には欠かせません。読み書き困難は、WISCなどの認知的検査だけでは診断が難しく、他の発達障がいと異なり、行動観察のみで把握することはできません。


読み書きに苦しむ子ども達や家族にとって、学習状態のアセスメント(検査)と、必要かつ適切な学習支援の方向性を明確することが重要と考えました。


10月29日(土)30日の2日間。つどい場あら、ほっにて、学習障がいを含めた教育学や特別支援教育学を研究する傍ら、NPO法人SKCキッズカレッジ(通称滋賀大キッズカレッジ)を設立し、教育ニーズへの支援を進めている滋賀大学名誉教授の窪島務先生、専任相談指導員の深川美也子先生に検査を依頼し、読み書きに不安を抱える子どもとその保護者を対象に検査及び面談を実施しました。(年長から中学2年生の子どもとその家族が参加。)

その後、11月9日(水)17日(水)に窪島先生による学習状態のアセスメントの個別説明会を開催しました。(オンライン開催)

読み書き困難を抱える子ども達と家族にとって、将来の見通しが持てる重要な機会となったようで、家族からの感謝メールが相次ぎました。


読み書き困難は知的な発達に遅れはないにも関わらず、読みや書き、計算などある特定の課題の習得だけが、他に比べてうまくいかない状態が特徴です。

特定の分野でできないことを除けば発達の遅れは見られないため、「がんばればできる」「努力が足りない」「勉強不足」と見過ごされることが多く、支援の必要性が認知されにくいのが現状です。


この現状に苦しむ子ども達に寄り添うことのできるパーキンソンが不可欠と考え、10月29日(土)午後、窪島先生による読み書き困難のアセスメント・診断の理論的理解についての研修会を開催しました。(ファシリテーター:水野谷理恵先生)

新潟市や村上市、関川村在住の子どもの教育や学習支援、相談等に関わる方々に参加頂きました。読み書き困難の子ども達に対する具体的な指導や支援方法についての質疑も多く、読み書き困難に特化した指導支援者向けの情報共有や意見交換の場の必要性を実感した所です。


ふくちゃ部は発達の気になる子ども達と家族を応援するコミュニティとして、読み書き困難を抱える子ども達への関わり方を考えています。今後も窪島先生はじめ、指導支援者の方々のご指導ご鞭撻を頂きながら、活動に邁進して行きたいと思います。


アセスメント及び研修会を開催するため、遠方より窪島先生と深川先生にお越し頂きました。この場をお借りして感謝申し上げます。また、研修会のファシリテーター役として水野谷先生にもお力添え頂きました。ありがとうございました。



ふくちゃ部

発達が気になる子どもとその家族のために。 そして、誰一人取り残さない地域コミュニティを拡げるために。 新潟県村上市で活動する「部」です!

0コメント

  • 1000 / 1000